
1960年代の軽食といえば、カレーライスやスパゲッティが主流で、サンドウィッチ専門店などはほとんどない時代でした。
そんな時代に出会った「たまごサンド」。
その味が忘れられず、「自分でも作りたい。」「多くの人にこの美味しいサンドウィッチを食べていただきたい。」ただただその想いだけで、このルマンは誕生しました。
もともとサンドウィッチの作り方も他の料理の作り方も知らなかったオーナーは、神戸のパン専門店に日参することから始めて、日々研究し、ついに「ルマンならではの味」を作り出しました。
「私は何も知らなかったから、ただ一生懸命作るだけ。とにかく、初めて食べた『たまごサンド』が忘れられなくて・・・・。」
そして、東京オリンピックが開催された1964年に、ルマンはこの宝塚の地に産声をあげました。
たまごの焼き方から始まり、キュウリの水出し、特製マヨネーズソース・・・・、
すべてが初めての連続の中で「とにかくあの味を再現したい」この一念で試行錯誤の失敗の日々。
そんな中でルマンを助け、作り方のアイデアを教えてくださったのは、なんとお客様だったのです。
こだわりの中にもあった「キュウリをドレッシングで和えて水出しをする方法」もお客様の教えなら、幼稚園用の野菜サンドにはゆがいたキャベツやキュウリのズをわざと入れて臭みや固さを取るなどの工夫もそうです。
だからルマンの野菜サンドは、野菜嫌いの幼稚園生でもみな喜んで残すことなく食べてしまいます。
直接の方法でなくても、試行錯誤の中で、お客様が「美味しい♪」と言ってくれる声こそが、何よりの教えだったということです。
そして、その味は口から口へ、どんどん広まっていきました。
ルマンは好奇心も旺盛です。
お客様から美味しいと聞くと、秋刀魚やうなぎも入れてみたり。。。。
伝統の変わらぬ味を大切にする一方で、「パンに挟めるものは何でも挟んで試してみた」という探究心を忘れません。
もう40余年もサンドウィッチを作っているのに、オーナーは未だに緊張の毎日を送っています。
大きな注文があるときはもちろん、日々サンドウィッチのことを考えると、夜も眠れなくなってしまうほどです。
「初心を忘れずに、一生懸命続けることが大切と思う。」
40数年前に味わったあの感動と、40数年間におつきあいしてきたお客様1人1人の「美味しい♪」という笑顔が、今も鮮明に映り、ずっと忘れられないのです。
毎日大量のサンドウィッチを作成するようになったルマン。
店頭販売以外の宅配や学校納入も多く、本店は年中無休、定休日なしで、フル稼働しています。
テレビや雑誌で紹介されることもどんどん増えてきています。
それでも、決して機械に頼らず、すべて手の感覚で、素材1つ1つを大切に扱い、いつも真剣勝負で挑んでいます。
生ものを扱うので素材の衛生や店内の消毒も入念で、消毒液での手洗いや煮沸消毒は厳重に注意し、40年来一度も食中毒などのトラブルがないのも自慢です。
「40数年経ったかと思うと感慨無量ではありますが、逆に『もうそんなに経ってしまったのか?』との驚きもあります。私はただ、お客様に教えられお客様に支えられてきただけ。それでも『ルマンのサンドウィッチ』をご贔屓に楽しみにしてくださるお客様に、もっともっと喜んでいただきたくて、この仕事を続けています。」
40年来の情熱と40年来の味・・・・、
それはお客様と共に歩み作られてきた、ルマンの歴史でもあるのです。










